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みんな努力をして頑張っている!
毎日学校に行って友達をたくさんつくろう!
一生懸命勉強して、少しでも良い大学を目指そう!
小さいころから誰もが当たり前のように言われてきたことじゃないかな。
だいたいの人は似たようなことを、ごく当たり前として扱ってきたよね。
でもそれってなんでだろう?
なんでそうすることが当たり前として扱われるんだろう?
というお話。
・大学に進学して良い企業に
受験勉強って大変だよね。
あんまり得意じゃない教科や、苦手な教科も底上げするように努力してさ。
興味のあることを学ぶのは苦痛ではないけれど、興味の無いことを点数のために勉強するのって誰だって苦痛のはず。
小学校中学校と通ってさ、塾にも通って勉強をしてきた人も多いよね。
勉強を頑張ってさ、良い大学に入って卒業すればさ。
たぶんほかの人との競争である就職でも優位に立てるよね。
だから良い企業に入って安定した収入を得て……ってのは、まぁ誰もが悪いことではないと考えて当然だと思う。
ではここで質問。
なぜ安定した収入を得ることが良いことなのか、という理由を考えたことってありますか?
ボクはふと、なんでだろう?と考えてみたんです。
・動物の宿命
この世に生を受けた者はすべて例外なく、かならず死を迎えるよね。
それは抗えないし、一生の長さに個人差はあれどもかならず死ぬ。
でも少しでも長く生きようとするのは、たぶん自然としては真っ当な考え方や意識だとも思う。
もちろん生物の生きる理由は遥か昔からいくらでも考えつくされてきたよね。
やれ子孫を残すためだとか、種の保存だとか、そういうのは誰もが知っているはず。
ただボクは逆の方向から理由を考えてみた。
それは「すべての生きるための行動は、死を遠ざけるためでは?」ってね。
基本的に誰だって死にたくはない。
死というものは怖いし、できれば意識したくもない。
自然界に天敵のいなくなった人間にとってさ、じゃあ死を想像するのはどんなケースかなぁ。
事故や病気ってのは誰もが想像しやすいと思う。
なので医療や安全性などの領域はものすごく進歩してきたよね。
ではほかに……たとえば貧困や飢餓。
これってさ人間が野生生物であったときから、そりゃあ天敵を警戒するよりもまず何とかしなきゃいけない問題だよね。
どんだけ安全な環境だって、食べる物が無ければすぐ死んでしまうからさ。
今の時代の言葉で言うならば社会死って言い方が近いだろうか。
ここまで話を進めたらピンときた人もいるかな。
・金を稼ぐこと
現代人は間違いなく金を得ることに抵抗は無いと思う。
その手段が犯罪や不道徳、真っ当……そうした違いはあるけれど、少なくとも金が無いと生きるのは難しい。
ならば金を得る方法として非難を受けにくい方法。
それって就職して安定した収入を得て食べていくことじゃないかな。
高い給金を貰えるようになれば、その分だけ社会死から遠い位置に行ける。
つまり社会死を意識しないでいられる。
死の恐怖を遠ざけることができるってこと。
昔ならばライバルの個人や国を滅ぼして、自分たちの死の恐怖を遠ざけることもあったよね。
今の時代ではもっと手っ取り早く安定した方法として、金で生きる術を買うという方法があるわけ。
ということは、犯罪で金を稼ぐ人も、正業で真っ当に金を稼ぐ人も、あらゆる人は死の恐怖を遠ざけるために金を稼ごうとしていると考えてみてはどうだろうか。
自分で何も考えずとも、たぶん人間のあらゆる行動は繁殖などとともに死の恐怖を遠ざけるって本能的な部分に依存していると思ってる。
美味しい物を食べて嬉しいのも、タバコや酒を嗜んでリラックスするのも、痛み止めを飲んでしのぐのも、医療の進歩も技術の発明も何もかも。
誰かをイジメるのも、相手を殴るのも、他人を馬鹿にして優位に立とうとするのも、高揚感を得ようとするのも、何もかも。
きっと気分が良いときには死の恐怖は薄まっているようにも思うよ。
実際に死から遠ざかっているかは別の話としてさ。
動物は死の恐怖に覆いつくされてしまえば、まったく動けなくなってしまうのかもしれない。
だからすべての人間の行動は、死の恐怖を遠ざけるためにやっているんじゃないかな。
・死の恐怖を遠ざける
その個人個人が考える死の恐怖の遠ざけ方は異なるわけで、中には間違った方法をとって死に至ってしまう人もたくさんいるよね。
ボクは他人の悪行だけを非難するつもりもない。
善行と言われる行いだって、死の恐怖を遠ざける方法のひとつと考えることができるから。
その人達にとっては、その行動がその人の死の恐怖を遠ざけているって判断なのだから、それは他人がとやかく言えることでもないよ。
それでもさ、社会って集団の中で多くの人が安心して生活するためにも、悪行とされることが排除されるのは当たり前のことだよね。
法律などの決まりごととして、こえちゃいけないラインが設定されている。
死ぬってことを意識したくはない。
でもボクたちは全員、いつか死ぬことも間違いない。
だからこそ今を生きている間はさ、なるべくなら死の恐怖に怯えたくないよね。
そのためには自分がどう心を持って、どう行動するべきか。
一人ひとりがしっかり考えていくこともまた、これは重要な課題かもしれないよね。
え?
答えなんて見つからなくたっていいよ。
こういう課題はね、墓場で書き上げるタイプのレポートだと思うんだ。
誰だって年をとれば考え方も変化していくよね。
変化する自分に合わせて、この課題への考え方も変化していくと思う。
その変化を否定したり悲観したりしないこと。
いつまでも答えを考えることをやめないこと。
それがなんだかなんだで、大事なことだったりするんじゃないかなあ。
この課題について考えたことがあるかどうか。
それだけでも日々の生き方は変わってくると思うんだ。
人間のすべての行動は、死を遠ざけるために行われているのかもしれない。思考しつづけよう。
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記事内の挿絵はAIにより生成されたものです。【ご報告】
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