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世の中には怖いものがいろいろあって、人によっては饅頭が怖いだなんていう人だっているよね。
誰しも差はあれど、なにかしら怖いものはあると思うよ。
お母ちゃんがおっかないって言っている人は、まぁマンガの中だけにするとしてもさ。
人間ってやはり怖いものから離れたい、触れたくない、考えたくない……こう思うのもごく当たり前な気がする。
よく「人間はなんのために生きてるの?」
だなんて議題を見かけるけれど、今回のお話はもしかするとそこらへんにもかかわってくるのかな。
・もっとも怖いもの
現代社会における人間の行動ってのは、きっとなにかしら根本になる原動力があるんじゃないかなぁ、ぼくはそう思っている。
それがなにかは、きっと未来永劫わからないよね。
でもぼくはこんな考え方を思いついたのよね。
「人間のすべての行動は“死”を遠ざけるために行われている」ってね。
たとえば仕事をしてお金を稼ぐこと。
それだってお金がなければ食べられずに死が近づいてしまうよね。
べつに難しいことじゃなくてさ、その程度の認識が動物的に備わってるのが人間なんだと思っているよ。
誰だって好きなものやいろんな趣味、日常の糧とも言えるものって持っているはずだよね。
それもじつは死を遠ざけるためにあるんじゃないかな。
だってさ。
毎日毎日、来る日も来る日もずっと仕事が続いていたら、生きる気力だって失われてしまうよ。
だからこそ食事や家族との時間を大切にする人がいる。
これは極度のストレスが死を近づけるってことなのかもしれないよね。
それは誰かに教わったわけではなく、人間が元から持っている本能的なもの。
だから多種多様な趣味という形で多くの人が楽しみを持っているのかもね。
・ホントかな?
あれ。
人間の日々の行動や言動、すべては死を遠ざけるため。
って今話をしたばかりだけどさ、これって本当なのかな?
だってさ、やれインターネットを見てみれば不毛な論争やら罵詈雑言が並んでるわけでさ。
死がそんな生産性のないことをやる原動力になるとは思わないんじゃない?
ところがさ、もしその誹謗中傷や叩きがライバルを蹴落として自分の地位を上げるため。
もしくはライバルを口減らしすることで自分の生き残る確率を上げるため。
そう考えたらさ、ガヤガヤ文句言ったり誰かに偉ぶったり……。
そんなものもぜーんぶ生存確率を上げるためなのかもね。
しかし誹謗中傷や叩きをしている本人がそう感じている、そう考えているとしてもさ。
それが必ずしも自分の生存確率を上げるとも限らないのが、社会のおもしろいところでもあるよね。
自分の好まないものを排他的に扱っていたら、いつの間にか自分がその当事者になっていて絶望する、なんてのもよくある話。
それまでの行動が自分自身へ針のように突き刺さってくるわけでさ。
それならば他人をおとしめるような言動や発言をするよりも、相手の立場に立って物事を考えたほうが、結果的には生き残りやすくなるのかもね。
・自然は残酷なもので
現代社会において、お金ってのは非常に重要な生存要素である。
これは間違いないよね。
お金があればさまざまな娯楽や趣味と言ったものにも選択肢が広がるのは事実だと思う。
けれどもさ、お金がなければ選択肢が狭まるとしても、決してすべての選択肢が消えるわけじゃないよね。
なにかしら自分の知らない趣味や、今まで気にも留めていなかった楽しいことだってあると思う。
これは決して開き直りや当てつけではなくてさ。
ぼくたちは決して動物というジャンルから外れることはできない。
つまりかならず年をとって弱ってくるし、かならずいつかは死ぬ。
もちろん死を喜ぶ必要はないけれども、死そのものを否定したところであまり意味はないのかなぁって考えるんだよね。
いつか訪れる死ってイベントをさ、自然のものとして考えるだけのことじゃない?
だからこそ老化や死なんてものには必要以上にくよくよせず、どんな自分でそのイベントを迎えるかってのを考えたほうが良いと思う。
他人を馬鹿にし続けて、誰かを叩いておとしめてもさ。
それをしたところで自分の人生にはそれほどプラスにならないかもしれない。
まあもしかしたらそうした暴言などがストレス発散になって、生存率の向上につながるのかもしれない。
でもいつまでもさ、そうして次の獲物を探す人生ってのは疲れるんじゃないかな。
できることならぼくは笑顔で「まぁそれなりにいい人生だったかなぁ?」程度の気持ちで旅立てれば上々かと思っているよ。
今わの際でスマホ片手に罵詈雑言をするのはね……まぁ自由だけど、ちょっとね。
普段から笑顔を絶やさず、人の立場に立って物事を考える。
これだって現代社会では十分に生存戦略だと思ってるよ。
ぼくもさ。
馬鹿げたことをする相手でも、いい部分を探して伸ばす!
こんな感じでネット生活を送っていきたいよね。
いつもにこにこ褒め上手。現代社会における生存戦略。
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