科学は100%?

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「甘いものは別腹」は科学ですか?

塩分の高い食事を続けると血圧が高くなるよ!
血圧が高いひとは塩分に気を付けよう!!

よく聞くお話だよね。

お酒を飲み過ぎると肝臓にダメージがいくよ!とか、
甘い物を食べ過ぎると糖尿病が怖いよ!とかさ。

ぼくたちの身の回りにはいろいろな関係性や関連性を持った話ってのはいくらでもあるよね。

医学だけではなくてさまざまな現象の原理や傾向、法則を見つけ出す「自然科学」ってぼくも大好き。

・科学に絶対はない!!

よく「科学に100%はない」という話を聞くけれど、逆にぼくは「科学には100%しかない」と考えている。

え?0.001%でも違ってちゃいけないわけで、100%って難しくないっすか?

再現性って話ならば、まったく同じ条件で実験をすれば100%同じ結果に至るってね。
でもまったく同じ条件ってのを用意することは絶対にできないから、100%って結果にはならないんだよね。

時間は一方向で進むものだし、同じ時間の同じ場所に別の物は存在できないからね。

なのでなるべく同じような環境や条件を用意して、似たような結果に近づけようとする。
たとえば条件が10個くらい同じものを用意して、90%の同一な結果が出たとする。
それならば、次は条件を1億個同じにすれば、結果によってはより100%に近づく可能性があるよね。

ところが人間に用意できる環境や条件の構築なんて限界があってさ。
どれだけ技術や科学が進歩したって、太陽からの距離や活動だとか、太陽系に影響を及ぼす彗星の動きだのを再現するのは無理だよね。
地球の傾きや月の動きすら制御は難しいはずだよ。

だから人間ができる限り用意した室温や湿度、気圧や酸素濃度みたいないろんな条件下ではどういう結果が出るのか、どういう傾向があるのか……。
そんな研究を続けるのが科学ってね。

・なるほど、楽しい

正直な話、科学の世界では当然のように「絶対」は存在しないとされているよ。
そりゃそうだよね。

いっそのこと別次元の存在に尋ねますかね。

どんだけ「絶対」つまり「100%」を目指したって叶えることは不可能なんだからさ。
不可能なことを極めようとするよりも、不可能ながらもぼくたちの生活の中における傾向や影響を考えたほうが有益だもんね。

でもさ、ぼくたちの生きる一般的な感覚での「100%はあり得ない」って認識というか概念というかな。
それはそれで正しいんだけど、逆にぼくがさっき言った「100%しかない」ってのを意識するとさ。
これがまた自然科学がどんどん楽しくなってくるんだよね。

時間は一方向にしか進まないから、100%同じ結果を出すことは二度とできないよね。
同じ行為や行動、実験をしてもすべてがまったく同じ結果にはならない。

つまりそこには微妙か過大か、いずれにしても誤差や揺らぎが生じる。

そこに思いを馳せるとさ、偶然なにかがきっかけで起こった現象から何かが発生してそれが生物になっても不思議がないんだよね。

たとえ同一のDNA配列を持つ双子だって、生まれてからの生活で同じ行動だけをすることはできないよね。
だから姿形は似ていたとしてもすべてが同じってのはあり得ない。

まったく同じDNAの人でも全然異なる人生になるんだからさ。
そりゃほどほど異なるDNA配列の人とはいろいろとトラブルが起こっても当たり前かなぁと。

でもそれこそが生物の進化の要でもあるよね。
社会がまったく同じ行動をとる人間ばかりだったら、とっくに人間は滅びていたと思うよ。

・あんま気にしなさんな

んで何が言いたいかって、誰しも過去を悔やんだり反省することってあるよね。
選択を誤って誰かと仲違いしてしまったとか、悩んだ挙句に悪いほうを選んでしまったとかね。

思い出すたびに胸の奥がジンときしみます。

けれどももう一度同じ状況、同じ環境で選択するとしても100%同じ結果になるってこと。
100回、1000回同じ状況になっても必ず同じ結果。
だってさ、後悔や反省っていう記憶や経験を持ち込んだら同じ条件じゃなくなってしまうわけだからさ。

つまりさまざまな経験を繰り返して学んで「あのときこうしておけば……」って思えたなら、その記憶や経験を否定する必要もないってこと。
次に似たような場面で失敗しないように動くことは簡単なんだしさ。
その学びこそが大切なんだから。

一方向で進む時間の中で生きるぼくたち人間。
過去の失敗を避けることは100%できなかったんだし、それで歩みを止めてしまうのはちょっと違うかもしれないよ。

それはそれとして受け止めて、今日は前を向いて進めば良いと思うんだよね。

わたしたちは過去に生きているわけじゃないから。

ぼくも日々よく大小さまざまな失敗をする。
それで奥さんの前でシュンとなっちゃうことだってあるよ。
でもあら不思議。
5分後にはくだらないショート動画をみて二人で笑っているんだ。

小さな失敗を数えるより、小さなしあわせを数えて生きていきたい。
奥さんが淹れてくれたコーヒーをすすりながら、今日もぼくはパソコンに向かうよ。

失敗から学びを得ることが大切。失敗をおそれず前を向いて進もう。時間は常に進み続け、止まってはくれない。

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記事内の挿絵はAIにより生成されたものです。

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