後片付けまでが料理?

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ほんとは「美味しい」って笑顔が見たいだけだったり。

こんな話って聞いたことないかな。
旦那さんが料理をたまにするけど片付けはせず、料理が完成した時点で終了してしまう。

みたいな話。

料理は片付けまでできて一人前!なんてのはよくいわれるよね。

・奥さん目線からは正しい

料理は食事を作るだけではなく、その準備や片付けまでの流れがあるって話。
だから調理の部分だけで完結はしないよ。

ってことだよね。
んでたぶんこれ毎日の食事を提供する方や、一人暮らしの方からすれば正しいと思う。

とくに昭和の時代には普通とされた「主婦目線」からしても、至極真っ当じゃないかな。

いやほんと、一から十までこなせる方はただただ尊敬します。

んでね、今の時代って共同で家事をするってのも一般的な考えかと思うんですよ。
自分が結婚せずそうした家庭に属さないとしても、まぁ理解はできる考え方のひとつだよね。

そう、たしかに料理は片付けまでできて一人前!かもしれない。
でもさ「一人前!」なんてハードルを上げることに、ふと疑問を感じるわけです。

ハードルが高すぎるともはや下をくぐりたくなりますよね。

ハードルを上げてなにかがよくなるのかな。
それならハードルを下げて、適度に達成感や成功体験を得たほうがいいんじゃない?って。

・一方ビジネスの世界では

個人事業主はさ、営業から実務からカスタマーサポートまで、ありとあらゆることを自分一人でやる。
料理でいえば仕入れ、仕込み、調理、片付けまで全部だよね。

じゃあ俗にいうサラリーマンはどうだろう。

もちろん業種によって全然違うけどさ。
たとえばWEBサイトを作る仕事でも考えてみようか。

営業が仕事を取って、担当者が詳細を詰めて、デザイナーが形を決める。
プログラマがコードを起こして、グラフィック担当が絵を作って、デバッガが動作確認。
……みたいな、まぁそんな流れがあるよね。

組織ではこんな感じで分業制をとることが非常に多い。
実際に分業制をとることで、その一つひとつの部署や担当のスキル向上や速度にも影響するからね。

昔は「喰いっぱぐれたくなければ手に職を」って言いましたし。

よく適材適所、なんて言い方もするかな。

家庭料理では調理だけをするとお叱りを受けることがあるけれど、会社ではそれが普通だったりする。
つまり、食材を仕入れるプロ、調理をするプロ、片付けをするプロ、提供するプロ。
こんな風に分業されているレストランがあっても、それは否定される話ではなくなるわけ。

・家事も適材適所、いいじゃない

夫婦共働きの家庭も増えてきてさ、みんなで家事をする時代になったと思う。
それは効率うんぬんの問題ではなく、みんなで分担すりゃいいんだよね。

ボクがいいたいのはさ、イライラする頻度が減ったほうが明るい家庭になるんじゃないかな。って。

どうせなら穏やかに過ごしたいですよね。

はっきりいって旦那さんが張り切って料理を作ったことに文句いう必要ってあるかな。
味付けがマズい!とかなら文句はアリかと思うけどさ。

調理だけして食べて終わり。
食器も調理器具もそのまま!
確かにイライラするのはわかる。

でもそこはお互い様って考えてさ、「今日は料理の分担」じゃなくてね。
「今日は料理の片付け部分の担当」みたく細かくしてみてはどうかな。

今日は奥さんが買い物、旦那さんが調理して奥さんが片付け。
明日は旦那さんが買い物、奥さんが調理して旦那さんが片付け。
明後日は奥さんが買い物、奥さんが調理して旦那さんが片付け。

そんなんでもよくないかな。

今よりもっと作業を細かくしてさ、それを分担すりゃいいんじゃないかなぁって。
そうすりゃ向き不向きもわかるし、苦手な家事も楽しくスキルアップできるし、そのうち慣れて上手になるかなぁって。

それをさ、「一人前」のハードルを上げることでイライラしたり、ケンカが増えたり……。
そんな誰かが考えた「一人前」なんて前提、窓から投げ捨てちゃいなよ。

無意識の価値観は心で腐敗する前にポイ。

たくさんのイライラより、たくさんのニコニコ。
誰だってそんな家庭を望むんじゃないかなぁ。

なんだってそうさ。
ハードルを上げて悦に浸るより、ハードルを下げて多くの成功体験を共有する。

ちょこっとした考え方のシフトでさ、ほんの少しだけでも生きづらさの解消になればいいよね。

ハードルは低く設定しよう。たくさんの成功体験がたくさんの笑顔のもとになる。

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記事内の挿絵はAIにより生成されたものです。
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