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友達や知り合いから相談をされたり、悩みを打ち明けられたり。
そういう場面って誰でもあると思うんです。
最近ではとくにネット上で気軽にメッセージを送りあうことも普通。
そうすると今までと比べて、より相談や悩みを聞く頻度も増えているんじゃないかな。
でもさ、自分の状況を言葉や文字にして相手に伝えるのって難しいと思わない?
・それってどれくらい?
たとえば街を歩いていて、子どもが泣きながら「痛い!」と言っている。
パッと状況を見てさ。
ああ、膝を擦りむいてしまったのか……という状況が確認できれば、何となく痛みの程度は想像できるよね。
でも同じ「痛い」でも、冷や汗をかいているような状態や身震いしている状態で発せられた言葉だと、これは大きく違ってくる。
たぶん多くの人はちと深刻かもしれない、専門家の見立てが必要じゃないか?
っていう判断の基準にもなると思うんだよね。
このケースでは目に見えるケガや出血の度合いなどが判断基準だから「痛い」の言葉から次の行動に繋がるよね。
でもどうだろう。
もし相手の姿が見えない電話や、それこそ文字しか送れないネット上のやり取りだと変わってくるじゃん。
「痛い」の程度がどうなのか。
「痛い」以外の情報が無い状態で判断するのは難しいよね。
・何が目的か、というスタート
さっきの話は「痛い」というワードだったけど、じゃあ「つらい」「くるしい」「しんどい」ってワードだって当然ある。
むしろネット上では判断の基準が曖昧なワードも多く使われるよね。
そこで本題。
じゃあその「つらい」という言葉を発した後、何を期待しているのか。
というところまで受け手が推測しないといけない状況ってあると思う。
つまり「つらい」を発して、その状況を打破したいのか。
それとも「つらい」と伝え、共感を得て終わりにしたいのか。
よくこんな話を聞かない?
ただ聞いて欲しいだけなのに、解決策を言われて困る。
みたいなさ。
確かに「つらい」と感じる以上、当人にとっては「つらい」のは事実だよね。
でもその「つらさ」は生き死にに関わるほどの状況か、それとも全然そういう状況ではないのか。
そのすべてを「つらい」の一言で推察することは不可能な気もする。
んで、その推察の仮定こそが人間関係の大きなトラブルに発展しやすいんじゃないかなぁって。
・10倍カレー
辛さ10倍カレーってあるじゃん。
同じ10倍っていう辛さ、要は10倍ってパワーだよね。
Aさんは辛さが美味しくて喜んで笑顔がこぼれる。
対してBさんは辛さがたまらなくて苦痛で涙を流している。
Aさんが食っても10倍、Bさんが食っても10倍。
同じ強さなのにアウトプットは正反対だよね。
でもそれは人によるものだから、そこでとやかく言う必要はないわけ。
同じく「つらい」という言葉のパワーを指摘してさ、やれどっちがより「つらい」だとか、そんなのは無意味じゃん。
だからボクはそうした話のときはこう聞き返すよ。
「そのつらさはどれくらいのつらさ?」
って。
もし仕事でつらいならば、解決が可能なのか、それとも何を置いてでも逃げだすべきなのか。
そんな判断くらいには使えるからね。
ボクの場合、共感を得たくてつらさを伝えてきてくれた人がいるとき、もし自分も精神的に参っていたらはっきりとこう伝えてる。
「ボクもあまり調子がよくないので、うまく話を聞くことができない状態、ごめんね」と。
でもここで気を付けるべきことがある。
命からがら発した「つらい」も、いったんアウトプットされると他の「つらい」と同じ文字列だってこと。
見逃してはいけない「つらい」がある。
「つらい」ときには絶対にほかの人に頼るべきだと思う。
ガチでしんどいときや、しんどい気持ちが振り切れてしまうと、「つらい」って言葉を発することすらしんどくなりがち。
喉の奥からしぼりだした「つらい」が、話を聞いてもらうだけにとどまってしまったとしたら、それこそ「つらい」よね。
もしかすると、つらさのあまり相談相手に怒りの気持ちすらわいてくるかもしれない。
だからさ、もし他人にそうした気持ちを伝えるときね。
少しだけの工夫をしてみたらどうかな。
「つらい」「今後の進路をどうするか悩んでる」
「つらい」「とにかく話を聞いてほしい」
みたいに、つらい側からほんの少し、情報を付け加えるだけ。
それだけでもきっとトラブルは減るんじゃないかな、って。
「つらい」
まで発せられたなら、もうひと踏ん張り、そこまでは行けると思う。
それだけでさ、もし「つらい」から発展するさらなるストレスやトラブルが避けられるならどう?
決して悪い話じゃないように思うんだよね。
ボクも精神的に落ち込んでいるときは、自分の殻に閉じこもってしまいがち。
それで誰かに打ち明けるときはたいてい解決策が欲しいときなんだけれど、そこで一呼吸おいて自問自答するの。
「つらいのはわかった。
で、ボクはなにをどうしたいの?」
って。
相談もひとつのコミュニケーションだからね。
それで関係が深まることもあれば、壊れることもある。
相談をしたいと思う相手なんだから、そりゃできれば関係を深めていけたほうがいいよね。
その相談相手がその後、親友になったり、はたまたずっと隣にいてくれるかけがえのない人になったりして……なんちゃって、ね。
相談をするときは情報を添えて。相談もひとつのコミュニケーション。
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記事内の挿絵はAIにより生成されたものです。【ご報告】
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